先輩コラム!article
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伝統文化を守り継ぐ

堀内 昭宏さん (33歳) (2023年度掲載)

自動車販売の営業をしながら、神楽に夢中です!

  • 岩国市錦町広瀬生まれ。自動車販売の営業職をしながら神楽を舞う。
  • 向峠神楽保存会(岩国市錦町向峠)では、神楽を伝承し、後世に伝える活動をしています。
Uターンをして神楽を本格的に

「父親が神楽をしていたので、その影響です。小さい頃から一緒にやっていました」。そんな堀内さんは、県外の大学へ進学して、一旦は神楽から離れていました。しかし、就職をきっかけに岩国に戻ると、再び神楽に取り組み始めました。
神楽の練習は、週2回、車で1時間以上かかる錦町で行わます。自動車販売店の営業職のため、仕事で行けないこともありますが、出来るだけ参加しています。週末の本番公演ともなると、有給休暇をとって出演することもあるとのことです。
「神楽を披露して、お客さんに喜んでもらえることがやりがいです」と、キラキラした目で語ってくれました。

神楽は仕事にも役立つ!?

神楽は、「営業の仕事にも役立っている」と言います。お客さまに伝えると、話のネタにもなるし、自分のことを印象付けることができるからだそうです。
「いつやるの?今度、見に行くよ」と言ってもらえることもあるそうです。

地元への恩返し

「神楽を通して、今までお世話になった地元に貢献し、少しでも恩返しできたら・・・」
神楽の活動は40~50代が中心ですが、、「これからは、自分たち若い世代が引っ張っていけるように頑張って、この伝統を引き継いでいきたい」と力強く語ってくれました。
最後に地元での就職を考えている学生への助言を求めると、こんな話をしてくれました。「地元の同年代やお年寄りは、自分のベースを作ってくれた人たちです。その人たちと、神楽を通じてずっと繋がって、そこが自分の落ち着く場所にもなっています。これがあるから仕事も頑張れるのかなって思います」。
堀内さんにとって、仕事と神楽はまるで、車の車輪のようです。